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2000年度(平成12年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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平成12年度 研究報告 大分県産業科学技術センター

偶の価値の抽出手法と個別対応生産喜こ関ずる調遜喜研究

濱名直美 日田産業工芸試験所

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Naomi HÅMANA Hi t a I ndus t r i al Ar t Res ear ch Di vi s i on

要旨

ユーザの動機や行為を引き出すために,消費者の好奇心や価値感を引き出す工夫,情報の流通する手法を探りながら 伝えたい情報の最適化を試みた.情報の個々の要素を整理し分かりやすく編集し直し.親しみやすく視覚化した.

1はじめに

情報技術の発達はインターネット環境と融合して,新 しいコミュニケーションの可能性を高め,私たちの生活 に大きな変化をもたらしている.

社会の情報技術の充実は,消費者の選択肢を多様化さ せ,より良い消費生活を送るために消費者自身が納得の いくものを探し求めたり,現実の生活に関わる様々な情 報を幅広く収集できるという環境へ変化させた.こうし た情報環境の発達に伴い,企業はこれまで以上の商品力 とサービスを必要とする個別のユーザニーズに応じる生 産への対応を図っている.

こうした社会の変化を受けて,消費と生産の間には, 早く目的に応じた情報を得ようと積極的な働きかけが起 きている.そして相手の情報に俊敏に反応できるようお 互いの情報を共有する関係を築こうとしている.

この研究では,消費者の好奇心や価値感を引き出す工 夫,情報が流通する仕組みを探りながら,受け手を意識

した情報の在り方について最適化の実践を試みた.伝え るものの目的に併せて,関連する素材を構造的に整理 し,伝える要素を構成する作業を行った.

2作業 2.1作り手のメッセ】ジを視覚化する

紙を媒体として産地企業の無形資産をメッセージとし て視覚化する作業を行った.

現状では,作り手の商品は,販売店に納品後,店内の 販売員によって梱包され消費者へ販売されている.作り 手は,販売員から消費者の様子や要望を聞いたり,販売 員を通して商品の取り扱いについて消費者に注意を促し たりはできるが,直接消費者とコミュニケーションする 機会を持ちたいと考えていた。また,作り手は消費者が

商品を購入した後でも消費者との連絡や,商品に欠陥が 生じた場合のメンテナンスを受け付けられるように商品 に作り手の情報も付けたいという要望を持っていた.

そこで作り手が消費者と新しいコミュニケーションを 築くために,作り手が望む伝えたい要素(F土g,り を抽出

し,商品に付ける莱に盛り込むこととした。また作り手 の伝えたい要素からイメージを引き出し視覚化する作業 を行った(Fi g.2).

Fi g.1作り手のメッセージとして伝えたい要素

Fi g.2莱の最終構成

(2)

平成12年度 研究報告 大分県産業科学技術センタ叫

2.2 研究成果を流通させるための作業

CD−ROMを用いて,研究員の研究成果を広く一般に向け て紹介するプロジェクトに加わり,環境をテーマとする 研究を親しみやすく伝える作業を行った.

研究員より,研究に関する資料(研究レポート類,実 験現場での\′ TR,試験片を写した画像,研究が取上げられ た新聞・情報誌の記事など)を提供してもらうと同時 にジ 受け手を意識しながら内容について読み解く作業を 行った.研究を分かりやすく効果的に紹介するために研 究内容を順序付けた.各段階に要素となる資料を割当 て,言葉によるイメージを作成した(Fi g。3).次に一般 の人々が共感する可能な限りの状況を想定しながら,研 究内容に添うように視覚イメージを作成し構成した

(Fi g。4).

Fl g.4親しみやすく視覚化した研究資料

2.3 開発品を資料化する

当所で保管している木製履物の収集・開発品(368点) を活用し易い資料にする作業を行った.

当所では,産地の木製履物産業の支援を目的に昭和20 年代より木製履物製品の収集及び研究開発を行ってい

る.通常,木製履物の収集。開発品は,箱に入れて倉庫 に仕舞われている.これらを所内展示室にて一部を公開 することはあっても展示室のスペースでは,全ての木製 履物製品を容易に展示できない状況にある.

これまで収集。開発した木製履物製品は,産地の木履 製造業界に木製履物の製作の時代の流行や開発の工夫, 当時使われた技術などを映し出す価値のある資料として 受け止められている.

情報技術を用いて,受け手とコミュニケートし,新た なの視点で開発する糸口を得るための資料として共有可 能な形態に(Fi g.5)変化させた.

試験片 FRP断片

波止場 小型レジャー船

港 海 FRPを利用した製品

処理困難なFRP

炭化処理技術

炭化FRP

新素材の利用方法

炭化処理の試験綺

実験現場のVTR

試験片の接近画像 実験・試験片の状況

研究の展開

今後の方向

Fi g.5 共有可能な情報形態

Fまg.3研究の順序付けと関連する素材やイメージ

(3)

平成12年度 研究報告 大分県産業科学技術センター

3 まとめ

資料を他者に活用してもらうための情報提供を行うと き,情報を発信する側も受け手のひとりとして,受け手 に働きかける工夫や受け手にとってのメリットや価値に ついての推考が必要となる.

情報を発信する側,受ける側のどちらの側からもその 情報に働きかけられる柔軟性を保ちながら,情報を整理

して多数の参加者がいつでも自由に使用できるライブラ リー(メディアテーク化)とすることで(Fi g.6)活用の 可能性は拡がる.

作用をユーザに及ぼすこととなる.

その他,新聞や情報誌で

Fi g.6個々の情報を整理し分かりやすく

メディアテーク化する

4おわりに

情報を利用する者は,情報に接近し,その情報環境に 接続した状態にいて,情報と相互に作用しながら新しい

コミュニケーションの幅を広げようとしている. 研究を通して,作り手のメッセージを視覚化したり, これまでとは異なる視点で研究技術や成果を資料化した ことは,新しい意見や知恵を引き出す機会を得るための 情報発信者の芽接ぎ作業でもある,そこにある情報を価 値のある情報に編集し直すには,その情報へ気持ちを向 かわせるようユーザの動機を引き出す仕組みや,意志を 伝え届けるコミュニケーションの望ましい在り方を情報 化の目的に併せて推考する必要がある一

情報は,そのままでは単なるデータに過ぎない。しか

し,情報を利用する者にとって,その情報が必要なもの であり,結果的に望ましい方向に変えてくれるという期 待を抱かせるものであるとき,その情報は最も効果的な

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